はじめに
PowerCLI のオフラインインストール手順についてです。
PowerCLI はリモートからコマンドで vCenter や ESXi 等の VMware 製品をコントロールできるモジュールで非常に便利。
VMware 関連のオペレーションを自動化するときに利用している。
ちなみに PowerCLI はインターネットに接続できる環境であれば、コマンド一つでインストールできる。
Install-Module -Name Vmware.PowerCLI
今回はインターネットに接続できない環境等でオフライン版 PowerCLI を導入するための手順となる。
事前準備
事前に以下から PowerCLI の zipを ダウンロードし、インストールするクライアントに保存しておく。
https://developer.vmware.com/web/tool/vmware-powercli
特に理由が無ければ最新版で良い。
今回は VMware-PowerCLI-12.7.0-20091289.zip をダウンロードした。
PowerShell で以下のコマンドを実行し、Power Shell のモジュールのパスを確認する。
# $env:PSModulePath
D:\Users[username]\Documents\WindowsPowerShell\Modules;C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules;C:\Windows\system32\WindowsPowerShell\v1.0\Modules\
基本的には以下のパスへモジュールへ保存して問題無い。
C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules
ダウンロードした zip を展開する。
zip の中に含まれるフォルダをすべて上記のパスへ移動する。
これで PowerCLI は最低限利用できるようになる。
試しにスナップショットの一覧を確認してみる。
#モジュールインポート
# Import-Module VMware.PowerCLI
#VC接続
# Connect-VIServer -Server [vCenterのIPまたはDNS名] -User [ユーザ名] -Password [パスワード]
#スナップショット一覧表示
# Get-VM -name * | Get-Snapshot |Format-Table VM,Created,Name,SizeGB -A
#切断
# Disconnect-VIServer -Server * -Confirm:$false
切断しない状態で新しくコネクションを張ってコマンドを実行すると、二重でコマンドが発行されることもあるので注意が必要。
ちなみに Horizon View をコマンドラインで操作したい場合は Horizon PowerCLI と言うものが存在する。
Horizon View の操作を自動化するときには便利で、モジュール名は「Vmware.Hv.Helper」。
インターネットに接続できる環境であれば、以下のコマンドでモジュールをダウンロードできる。
Get-Module -ListAvailable 'Vmware.Hv.Helper'
オフライン環境では以下の手順で導入する。
- GitHub リポジトリページへアクセス
- 緑色の「Code」からプルダウンで、「Download ZIP」をクリック
- ダウンロードした zip を展開する
- 解凍した VMware.Hv.Helper フォルダを以下に保存する
C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules
あとは利用するタイミングでモジュールをインポートすると利用できる。
#モジュールインポート
# Import-Module VMware.PowerCLI
例えば仮想デスクトップのサマリを確認する場合は以下のコマンドを実行する。
#仮想デスクトップのサマリ表示
# Get-HVMachineSummary
まとめ
管理コンソールなどにアクセスできる端末は、オフライン環境であることが多いはずです。
Get-Module でインストールできる環境の方が珍しいかも。
PowerCLI を使ったスクリプトなどはまた今度。
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